生体サンプルの酸化還元のバランスを簡単・迅速測定

RedoxSYS Analyzer 生体レドックスバランス測定装置



センサー原理



本システムはネルンスト式に従います。酸化ストレスの指標を酸化還元反応によって電気化学的に計測します。サンプル中の酸化体が多い程、ORP (mV)の値が増大します。また、サンプル中の抗酸化度を測定することもでき、還元体(抗酸化物質)から酸化体へ移行する電流を計測し、Capacity (μC)という指標で結果が得られます。

チップ式Redoxアナライザー

酸化還元電位(Oxidation-Reduction Potential, ORP)を簡単・迅速アッセイすることができます。電極は、セラミック電極を採用し、チップの上にサンプルを垂らすだけでORPとキャパシタンスを測ることができます。

キャパシタンスは抗酸化度合いの標識として利用できますので、ワンチップで酸化ストレスだけでなく、抗酸化度合いも同時に測定可能です。


測定対象物

主な酸化ストレスの要因となる分子・イオン・化合物群です。これらの影響を受けたサンプルのORPの変化を定性的に分析することが可能です。

また、ビタミンやグルタチオンなどの抗酸化作用をもつ化合物の影響を測定することも可能です。



測定方法

RedoxSYSシステムは非常に簡便かつ迅速なアッセイを提供します。小型のセンサーチップを使用し、電極内部へのサンプルを浸み込ませます。


仕様

テストサンプル 溶液サンプル(血清、血漿、培養液、唾液、飲料水など)
キャリブレーション 1XPBS またはアスコルビン酸溶液
サンプル量 30 μL
測定レンジ -2000 mV ~ +2000 mV
測定時間 最大240 秒
バッテリータイプ 1.8 Ah リチウムイオン電池, 3.0 - 4.2 V
バッテリー寿命 5 年
対応温度 5℃ ~ 45℃
対応湿度 10 ~ 93% ( 室温)
サイズ 20.6 x 18.1 x 10.5 cm ( 縦 x 横 x 高さ)

 

型式 品名
RedoxSYS system RedoxSYS 生体レドックスバランス測定装置
  • RedoxSYS 本体
  • センサーチップ x50
Sensor Strips RedoxSYS センサーチップ x10
Sensor Strips-100 RedoxSYS センサーチップ x100

 


アプリケーション(培養、動物)


例1:細胞培養液

それぞれ異なる培養液のsORP (mV)とcORP (μC, キャパシタンスに相当)を測定したデータです。培養液の組成や含まれる化合物群によって、初期のORPやキャパシタンスが異なることが分かります。

*1 酸化度合いは、ORPの増加によって判断します。
*2 抗酸化度合いは、cORP(µC)の減少によって判断します。


例2:病態モデル

パーキンソンモデルのマウスのORP値を測定したデータになります。MPTP(パーキンソン病を引き起こす神経毒)で処理すると、ORP値が増大していることが分かります。また、MPTPと抗酸化剤を同時に処理すると、ORP値の増大を抑制していることが分かります。

このように病気のストレス度合いをORPで測定することも可能です。

MPTP (パーキンソン病モデルを作成するために使用される神経毒)
NAC (N-Acetyl Cysteine, 抗酸化物質)
EC1 (抗酸化剤)


アプリケーション(ヒト)


例3:ピロリ菌除去による酸化ストレスの影響

ピロリ菌除菌前後の被験者の方の血液をRedoxSYS Analyzerで計測したところ、ピロリ菌除菌後でORPが増大し、抗酸化度が減少しました。除菌後に酸化ストレスが低減したものの、抗酸化物質も除菌したことによって減少し、酸化還元のバランス値が変動したことによって、ORPが増大したものと考えられます。


同志社大学大学院 生命医科学研究科 市川 寛 先生のご厚意により掲載しております。


例4:高麗人参由来物質ジンセノサイドによる酸化ストレスの影響

高麗人参に含まれるジンセノサイドには活性酸素・フリーラジカルを消去することで、インスリン抵抗性の改善や皮膚への影響が報告されています。高麗人参エキスを服用した被験者の方は、血中の酸化還元電位(ORP)が減少し酸化ストレスが軽減していることが分かります。

※金氏高麗人参株式会社からご提供いただき評価しております。


同志社大学大学院 生命医科学研究科 市川 寛 先生のご厚意により掲載しております。