人工脂質二分子膜を迅速作成

SDx テザードメンブレンシステム




テザードメンブレン (Tetherd Membrane)は、金電極上に作成した平面脂質二分子膜です。金電極にはあらかじめPEGが修飾されており、その表情に脂質二分子膜が形成されます。そのため、電極と脂質膜との間に4-5 nm程度のスペースを確保しており、脂質膜中にイオンチャネルなどの分子を導入することで電気化学的な測定を可能にしております。


テザードメンブレンの模式図

固体基板や電極上に脂質膜を固定化したものを固体支持脂質二分子膜と呼び、従来法である黒膜法などと比べると物理的安定性や膜寿命が向上した脂質二分子膜です。テザードメンブレンは金電極上に修飾したスペーサー分子とテザー分子上に作成されます。電極と脂質膜の間にスペースが生まれることで膜たんぱく質の活性を正確に捉えることができます。

SDx-T10 tethaPlate

テザートメンブレン専用のカートリッジ及び電極プレートです。電極にはスペーサー分子とテザー分子が修飾されております。スペーサー分子は、脂質膜と電極との間にスペースをもたせる役割をしており、テザー分子は、スペーサー分子にさらに炭化水素基が修飾されており、炭化水素基が脂質膜のアルキル鎖に入り込むことで、長期安定性をもたらしています。

 

Tetha Plateは、カートリッジと電極プレートを組み合わせて使用します。脂質溶液は、真円の空いた窪みにインジェクションすることで、電極部に接するようになっています。

スペーサー分子とテザー分子

このスペーサーとテザー分子が10:1の割合で金電極に修飾されております。それぞれの分子は、Benzyldisulphide基を有しており、金表面と反応して、金-チオール結合によって表面に修飾されております。


SDx-R1 TethaPod


tethaPodは、tetha Plateで作成した脂質二分子膜のコンダクタンスとキャパシタンスを測定することが可能なシステムです。専用のソフトウェアで6チャンネルを同時測定ができ、USB電源で非常にコンパクトな装置です。

tethaPod ソフトウェア

仕様
チャンネル数 6 チャンネル
PC接続 USB
DCバイアス ± 500 mV
AC周波数 0.125, 0.25, 0.5, 1.25, 2.5, 5.0, 12.5, 25, 50, 1000 Hz
膜抵抗 10 - 5000 k Ω
サイズ 50 x 129 x 168 mm, 470 g

 


SDx-R2 TethaPatch
tethaPatch 本体(上)とポテンショスタットER466(下)

tethaPatchは、ポテンショスタットER466と接続することで脂質二分子膜に導入されたイオン電流を評価することができます。金電極のエリアが表面積2.1mm2と広いですので、非常にマルチなイオンチャネルの電流応答を観測することになります。

仕様
チャンネル数 6 チャンネル( 切り替え式)
コネクター 2 mm ソケット x 3
サイズ 50 x129 x 168 mm, 470 g
※ER466ポテンショスタットの仕様は、ER466ポテンショスタットのページにてご確認ください。

アプリケーション



テザードメンブレン作成手順

型式 製品
SDx-R1 tethaPod, ソフトウェア付き
SDx-R2 tethaPatch
SDx-T10 tethaPlate カートリッジ(10 セット入り)
SDx-A1 tethaPlate アッセンブルジグ
SDx-S1 リン脂質混合溶液( 1mL)
SDx-A2 tethaPod テストプレート
SDx-APP2 tethaPod ソフトウェア
SDx-R5 tethaPod スターターキット
  • SDx-R1 tethaPod
  • SDx-T10 tethaPlate カートリッジ(10 セット入り)
  • SDx-S1 リン脂質混合溶液(1 mL)
  • SDx-A1 tethaPlate アッセンブルジグ
  • SDx-A2 tethaPlate テストプレート
SDx-MK1 tethaPatch システム
  • SDx-R2 tethaPatch
  • SDx-T10 tethaPlate カートリッジ(10 セット入り)
  • SDx-S1 リン脂質混合溶液(1 mL)
  • SDx-A1 tethaPlate アッセンブルジグ
  • SDx-A2 tethaPlate テストプレート
  • ER466 ポテンショスタット
  • ES260 EChem ソフトウェア