HTS完全対応の自動パッチクランプ
SyncroPatch384/768 Patch Engine(シンクロパッチ384/768パッチエンジン:PE)は、384細胞同時測定が可能なパッチクランプ実験モジュールを、ベックマン・コールター社が誇る最新鋭のラボラトリーオートメーションシステムBiomek FXPに統合する革新的な自動パッチクランプシステムです。384chアンプと384分注ヘッドで384細胞を同時測定し、スループットは最大20,000データポイント/日/モジュールとなります。モジュール及び384chアンプは最大2台まで統合可能です(SyncroPatch768PE)。PEシステムのオープンデザインは、既存の幅広いBiomek FXP用オプションで、高度な自動化が自由自在、ハードウェアとソフトウェア運用において重要な要素である完全自動化とHTS環境への統合を強力にサポートしています。左図はhERG電流の記録例。
リガンド依存性、電位依存性チャネルの高効率スクリーニング
SyncroPatch384/768PEの総実験時間は、測定までの準備とコントロールの適用を含めて15~20分と高速です。また、溶液の適用回数に制限は無く、間欠的なウォッシュステップを含めながら、完全な用量反応曲線を各ウェルで取得できます。もちろん、複数の化合物を異なるウェルに連続して適用できます。50 ms 以下の高速な溶液のオンセット、再現性の高い電流応答、化合物を1秒以下のみ短時間暴露するなど、リガンド依存性チャネルに対しても常に良好な実験結果が得られます。高性能な分注機を使用することにより、非常に再現性の高いデータ取得が可能です。左図はASIC3チャネルの電流記録例。
SyncroPatch384/768PEは高性能の分注機と統合されているため、非常に柔軟な化合物調製を行うことも可能です。Beckman Coulter社のBiomekと統合する場合、用途に応じてシングルブリッジシステムとハイブリッドシステムのいずれかを選択することができます。シングルブリッジシステムの場合、384ヘッドでの分注となるため384ウェルへの分注および、列単位での分注が可能です。ハイブリッドシステムの場合、384ヘッドに加えて8本の独立したピペットを使用し、あらゆるフォーマットに対応する分注を行うことができます。また、任意に設定したQCを満たすことができずに測定に失敗したウェルに関し、そのウェルに対応する化合物を自動的に再分注させ、次のプレートで再測定を行うことも可能です。それぞれのモデルで行える化合物分注・希釈機能は上記の通りです。
型式 | 構成 |
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21 1001 | SyncroPatch© 384PE
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21 2001 | SyncroPatch© 384PE シングルブリッジシステム
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21 2002 | SyncroPatch© 384PE ハイブリッドシステム
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21 1002 | SyncroPatch© 768PE
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21 2003 | SyncroPatch© 768PE シングルブリッジシステム
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21 2004 | SyncroPatch© 768PE ハイブリッドシステム
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型式 | 構成 |
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22 1101 | NPC®-384 パッチクランプチップ High |
22 1102 | NPC®-384 パッチクランプチップ Medium |
22 1103 | NPC®-384 パッチクランプチップ Low |
22 1104 | NPC®-384 パッチクランプチップ Medium plus |
22 1401 | NPC®-384 パッチクランプチップ 4x High |
22 1402 | NPC®-384 パッチクランプチップ 4x medium |
22 1403 | NPC®-384 パッチクランプチップ 4x low |
22 1801 | NPC®-384 パッチクランプチップ 8x High |
22 1802 | NPC®-384 パッチクランプチップ 8x medium |
22 1901 | NPC®-384 パッチクランプチップ 9x High |
22 1902 | NPC®-384 パッチクランプチップ 9x medium |
※チップの最小オーダー数は20個からになります。