CLARITY法は何といっても透明化速度が速いのが特長です。SDS-PAGEの原理を利用して脱脂を強力に行なうことで短時間での透明化を実現できます。透明化の速度は、温度条件、電流値に大きく左右されます。これらのパラメータを適切に組織ごとに選択する必要があります。
マウス脳の透明化画像
CLARITY法のSDSによる強力な脱脂によって、脳以外の組織も透明化をすることができます。
各組織の透明化画像
透明化試薬による透明化手法と比べて、抗体染色が圧倒的に有利です。それはSDS-PAGEの原理を利用した強力な脱脂にあります。CLARITY法ではSDSミセルによって脂質成分が除去されます。そのため、抗体浸透を阻む細胞膜などがなくなるため、抗体が組織深部へアクセスしやすい条件になっています。
CLARITY処理をした組織内部へ抗体が浸透する様子