ジャイアントベシクルをオートで作製する装置

Vesicle Prep Pro 巨大単層膜作成装置



Vesicle Prep Proは電気膨張法を使用したジャイアント単相ベシクル (GUVs) 作製装置です。ITOコーティングされたガラス基板上に脂質を展開し、基板上にリピッドフィルムを形成します。リピッドフィルムに対して交流電圧を印加することによりリピッドフィルムは球状になり、ジャイアントベシクルが形成されます。ITOガラス基板は透明なので、ベシクル作製の全ての工程において顕微鏡で確認することも可能です。

電圧、周波数、温度をスタンドアローンでコントロール可能です。付属ソフトウェアのVesicleControlを使用すれば、さらに詳細なプロトコルも作成できます。作成したプロトコルはUSB接続でPC、Vesicle Prep Proの移動ができます。作製されたベシクルは主にPort-a-Patchを使用してのバイレイヤー研究に適していますが、蛍光色素を封入したベシクルも作製することができるので、蛍光を利用したアプリケーションにも適用できます。


特長 
  • スタンドアローンのワークステーション
  • 理想的なたんぱく質の結合
  • 自動、高再現性
  • 溶媒を必要としない
  • 煩雑な操作は一切無し、短時間で調整可能
  • 様々な脂質条件に対応可能
  • 蛍光色素及びタンパク質封入可能
  • 温度制御可能(室温~70℃)
  • 平面脂質二分子膜実験に応用可能


SpermineによるOmpFチャネルのモジュレーション。

Vesicle Prep Chamberの模式図

専用のITOガラス状に脂質フィルムを作製します。

その後、糖溶液をマウントし、もう一枚のITOガラスを被せ、チャンバーで固定するだけです。

30分から2時間程度で巨大リポソームを大量に調製することが可能です。


上表は10%コレステロール、DPhPCで作製したジャイアントベシクルを使用しPort-a-Patchでバイレイヤーを形成した際の成功率です。90%以上の確率でギガシールを形成することが可能です。

文献・その他アプリケーション

Ostroumova_2013(PDF形式 2.0MB)


型式 システム構成
05 1001

Vesicle Prep Pro®

  • Vesicle Prep Pro® ベシクル形成チャンバー
  • 温度コントローラ
  • ITOガラス 4組,  O-リング
  • VesicleControl ソフトウェア

05 1002

Vesicle Prep Pro® Electrode Kit

  • ITOガラス 1組, O-リング
ボルテージランプによるKCSAチャネルのアクティベーション。KCSA含有プロテオリポソームを使用してバイレイヤーを作製。

Vesicle Prep Pro使用条件

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