最新の圧センサーとワイヤレス電源供給技術により、覚醒下でのラット・マウスからリアルタイムに、連続的に、データ収録が可能

KAHA Sciences テレメトリー システム



Kaha Sciencesテレメトリーシステムは、最新の圧センサーとワイヤレス電源供給技術を採用しています。ホームケージ内において、覚醒下でのラット・マウスからリアルタイムに、連続的に、データ収録が可能です。高品質で、正確性を求められる試験において、Kaha社の提供するソリューションが、研究室に最新技術を提供します。
Kaha社のテレメトリーは、血圧、交感神経活動、低・高周波生体信号、組織酸素濃度、および温度で信号が測定できます。使いやすいシステムで、心臓循環生理学、神経科学、安全性薬理学、毒性学の分野でご利用できます。


ラットテレメータの特長

  • 40の独立したデジタルチャンネルで通信を行い、信号の干渉がありません。
  • ワイヤレスで電源を供給し、2kHのサンプリングレートで連続記録が可能。
  • カテーテルの先端にあるセンサーは、正確で感度が良く、低圧な頭蓋内の記録にも適しています。
  • ランニングコストが低く抑えられます。(再充電、再滅菌、再使用)
  • 175g以上のラットに適しています。
  • 一つのケージで2匹測定可能

マウステレメータの特長

  • 充電池を使用しない仕様で連続長期記録が可能
  • 高品質の生体電位記録(2kHz)
  • 皮下埋め込みに適した本体形状
  • 生体信号記録、一回使用 – 低コストですが、再生不可です。
  • すぐに埋め込みができるように、滅菌済みで供給
  • 40の独立した通信チャンネルで、送信機間の干渉なし
  • 22g以上のマウスに適合



構成が簡単で使いやすい

システム構成

Kahaのシステムは、TR190コンフィグレータで、送信機と受信ボードの通信チャンネルをそれぞれ割り当てて、ペアリングさせ使用するように構成します。 


TR190 コンフィグレータ

Configソフトウェアから送信機と受信ボードの通信チャンネルをコントールできます。ラット用テレメータのバッテリー残量をチェックしたり、テレメータの電源をSafeモードに切り替えたりする、Kahaのテレメータシステムのコントローラ的な機器です。


TR181 スマートパッド
  • 受信機とワイヤレス充電機能を兼ね備え、Kaha社のラット用送信機すべてのラインナップに対応
  • 送信機とペアリングすることで、アナログ信号の出力を行います
  • 標準ラット用ケージに対応

MT110  tBASE
  • マウス用生体電位テレメータに対応した受信・充電ボード
  • 送信機とペアリングすることで、アナログ信号の出力を行います

ラット構成例:
  • TR190 コンフィグレータ x 1台
  • TR181 スマートパッド x 2台
  • TRM54PB 圧/生体電位テレメータ x 2個
マウス構成例:
  • TR190 コンフィグレータ x 1台
  • MT110     tBASE x 4台
  • MT10B マウス用生体電位テレメータ x 4個
複数匹でのデータ収録・解析が可能
  • 複数匹の動物からのデータ記録ができます
  • アナログ出力信号を用い、多くのデータ収録装置に対応
  • 既存のデータ収録装置との拡張も可能



TRM54PとTRM54PPテレメータは、2フレンチ(0.66mm)のセンサーがカテーテルの先端についたタイプです。長期記録や静水圧での圧信号の減衰がなく、正確な信号を提供します。動脈圧から頭蓋内圧まで、幅広い圧測定に対応しています。

適用できる研究
  • 動脈圧(大動脈、肺動脈、大腿動脈、頸動脈)
  • 右心室圧、左心室圧 (dP/dT)
  • 静脈圧
  • 膀胱
  • 頭蓋内圧
  • 胸膜内圧

動脈圧

左心室圧(LVP)

頭蓋内圧

TRM54P 血圧送信器

圧センサー先端


圧 & 生体電位

TRM54PBは、圧と生体電位の測定が可能で、心臓血管研究とりわけ数週間・数か月にわたる試験が必要な薬理学・毒性学実験に適しています。

適用できる研究
  • 動脈圧 + ECG
  • 左心室圧 + ECG
  • 頭蓋内圧 + ECG
  • 動脈圧 + EMG

TRM54PB 血圧・生体電位送信器

動脈圧

ECG

交感神経活動

交感神経活動と動脈圧を同時に測定できる送信機がTRM56SPです。心臓血管制御と機能の研究には有益なモデルです。

TRM56SP 交感神経・血圧送信器

動脈圧

SNA

SNA積分

組織酸素濃度

TR57Yは、In vivoで、長期に組織酸素濃度を測定できるユニークな送信機です。カーボンペースト電極を使用しており、脳や腎臓においての酸素濃度を測定します。

適用できる研究
  • 組織代謝機能 – 腎臓、肝臓、脳
  • 脳神経活動
  • 脳卒中/虚血

TR57Y 酸素テレメータ

腎臓の酸素

生体電位(ラット・マウス)

Kaha社には複数の生体電位記録用のモデルがございます。ラット用1チャンネルのTR50B、ラット用2チャンネルのTR50BB、マウス用1チャンネルのMT10Bがございます。ステンレス製電極を採用し、ECG, EEG, EMG記録に適しています。


適用できる研究
  • ECG + 横隔膜EMG
  • EEG + 首のEMG
  • EM

Kaha社の生体電位記録テレメータは、長期の測定に適しています。連続的に覚醒下のマウスやラットからの信号を記録します。てんかんや急病などの予測不可能な事象や自然発生的な事象の観察に適しています。


Cohousingモード

一つのケージで2匹の動物を通信するモードです。ケージにかかるコストを減らしたり、動物の環境向上も図れます。他のメーカには見ない機能で、Kahaのテレメータシステムの特長となっています。


応用研究

KahaのCohousingモードを応用的な使用方法で、350g以上の動物で、一匹の動物に2台の送信機を埋め込みます。
TRM54PBとTR50BBを埋め込むことで、圧を1チャンネル、生体信号を3チャンネル記録できるように、実験の幅を広げることができます。
またTR57YとTRM54Pで血圧と組織酸素濃度を同時に測定するというユニークな組み合わせができます。

TR50BB 2chラット用生体電位送信器


MT10B マウス用生体電位送信機


Mouse ECG

ラット用送信機仕様
マウス用送信機仕様
圧センサーレンジ -40~300mmHg (精度±2mmHg)
圧センサードリフト 4mmHg/一ヶ月
圧センサー周波数特性 DC~500Hz (-3dB)
圧カテーテルサイズ 先端;60um OD(2Fr)オプション長9cm/15cm/25cm
生体電位入力レンジ +2 mV
生体電位電極リード線 1mm (Φ), 25cm長、ステンレス
SNA入力レンジ ±60 μV
SNA High passフィルター -3dBポイント 1.5Hz時
SNA入力インピーダンス 500kOhm 1000hz時
SNA電極リード線サイズ 0.15mmΦ, 25cm長, マルチストランドステンレス
酸素ポテンショスタットセット電位 -650 mV 
酸素ポテンショスタット電流測定レンジ 0~600nA
酸素ポテンショスタット電極リード線 1mmΦ, 28cm長, コイル状ステンレス
温度動作レンジ 8°C ~ 41°C (酸素 20°C ~ 41°C)
サンプリング 2000 Hz
チャンネル 独立40ch
送信機 12 bit A/D
通信シグナル フルデジタル 2.4 GHz, 範囲5 mまで
外装材質 液晶ポリマー (LCP)
体積 8.3 cc
バッテリー寿命 SmartPad上で連続。動物がSmartPad上にいない場合は、 ~4-6 時間。充電時間:最低3時間
キャリブレーション ユーザでの設定はなし (キャリブレーション値は送信機に保存)
生体信号入力レンジ及び分解能 +2.5 mV, 12 bit A/D
生体信号 high pass 特性 ACカップル, 単極, 2 Hz時-3dB
生体信号 low pass 特性 ACカップル, 単極, 440 Hz時-3dB
生体信号電極リード線 0.28 mmΦ, 8cm長, コイル状ステンレス
温度動作レンジ 34 °C ~ 41 °C
アンプリング 2000 Hz
チャンネル 独立40ch
tBaseによるLow passフィルター カットオフ周波数 1 kHz
通信シグナル フルデジタル 2.4 GHz
最低動物体重 22グラム
外装材質 セラミック
体積 1.8 cc
Power/on/off tBase上で送信機の電源On, tBaseから離すとOff
キャリブレーション ユーザでの設定はなし (キャリブレーション値は送信機に保存)

型式 品名
TR190 コンフィグレータ
TR181 スマートパッド
TRM54P 血圧送信器
TRM54PB 血圧・生体電位送信器
TRM56SP 交感神経・血圧送信器
TR50B ラット用生体電位送信器
TR57Y 酸素テレメータ
MT110 tベース
MT10B5 マウス用生体電位送信機(5パック)


Kaha Sciences社によるテレメトリーウェブセミナー

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サイズが大きいテレメトリーデータの取扱いと解析

テレメトリーでは、ホームケージにいる動物から数日、数週間、数ヶ月に渡ってデータを長期的に収集することができます。慢性研究を行うことは、実験において多くの情報を得られますが、非常に大規模なデータを収集することにもなります。規模が大きななデータには、データの収集と分析のための課題がつきものです。
このウェビナーでは、慢性的なテレメトリー測定から規模が大きなデータを取得して分析する際に遭遇する一般的な問題と、データサンプリングのスケジューリングやデータ収集と分析の自動化などの潜在的な解決策について説明します。
ADInstruments LabChartのマクロ機能を使用して、これを実現できるかの例を紹介します。
2020年10月28日 5:00pm 登録

高血圧ラットにおける虚血性脳卒中後の血圧上昇の治療的意義 - オークランド大学Pratik Thakkar博士

オークランド大学のPratik Thakkar博士が高血圧に関する論文で使用したデータを紹介します。
Cohousing mode(1匹のラットに2台のテレメータを搭載)を使用して、虚血性脳卒中のラットモデルでICP、BP、脳組織酸素を同時に記録しています。高血圧ラットにテレメータを装着し、脳卒中モデルでBP、頭蓋内圧、脳組織酸素を記録しています。高血圧と診断されたラットグループと診断されていないラットグループで脳卒中の前後で血圧を異なるレベルにコントロールしました。
Pratik氏は、この研究の科学的成果を発表するだけでなく、このような複雑な研究に遠隔測定を使用することの利点と課題について議論し、同様の実験を設計する際に考慮すべきことの推奨事項を共有します。
2020年11月5日 5:00am 登録

テレメトリーによるラットの組織酸素測定の紹介

カーボンペースト電極をポテンショスタットに接続することで、生体内の組織酸素濃度を安定して測定できることがわかってきました。Kaha Sciences社のテレメトリー測定により、ホームケージ内のラットの組織酸素を慢性的に長期的に測定することが可能になりました。このウェビナーでは、カーボンペースト電極を用いた組織酸素測定の方法、校正方法、利点と限界について説明します。
この技術の潜在的な応用例として、脳や腎臓の組織酸素測定が圧力や生体電位信号の測定とどのように組み合わされるかを示すユーザーのデータ例を紹介します。
2020年11月11日 5:00pm 登録

ラットのテレメトリー血圧記録を成功させるためのヒントとコツ

腹部大動脈からの慢性的な血圧記録は、心血管生理学では当たり前のことですが、カテーテルの外科的留置は困難な場合があります。このウェビナーでは、Kaha Sciecesの血圧計を留置する際に推奨する手術プロトコルの概要をご紹介します。
また、一般的な問題を回避するための簡単な戦略や予期せぬ信号のトラブルシューティングについてもお話しします。手術のビデオは、Kaha SciencesのKnowledge Centerでもご覧いただけます。
2020年12月2日 6:00pm 登録