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実験動物の安楽処置法には物理的方法や化学的方法などが提唱されています。実験動物の安楽処置とは迅速かつ苦痛を伴わない方法を意味しますが、一方で処置後の試料採取や検査にも障害とならないよう実験目的に沿うような方法を選択するようにと定められています。本品は「炭酸ガス」の麻酔作用を応用したもので、安楽処置専用容器内に動物を入れ「炭酸ガスの濃度をチャンバー体積の30~70%/min の置換速度が推奨されます」という2020年度のAVMAガイドライン沿った方法を採用しています。
炭酸ガスチャンバー 5.7ℓ(左)/ 炭酸ガスフローメータ(右)
FMT2 チューブキット、7.9㎜(ID)x 11.1㎜(OD) x 6m
使用するチャンバーの内容量(ℓ)を算出し、「チャンバー内ガス置換レート表」より使用するチャンバーが各炭酸ガス濃度に対する使用可能な最小・最大チャンバー容量に対応するフローメータを選びます。例えばAIMSの炭酸ガスチャンバーの内容量は約5.77ℓです。70%の炭酸ガスを用いるとSC100が対応します。
炭酸ガスの流量を5.77 x 0.7=4.04ℓ/minに設定します。
| 炭酸ガスフローメータ モデル/(レンジ) | 使用可能なチャンバー容量(ℓ) | ||
| チャンバー置換レート | - | ||
| 30% | 70% | ||
| SC100 (0.5 ~ 5.0ℓ/min) |
16.4 | 7.14 | max |
| 1.6 | 0.72 | min | |
| LC500 (1.0 ~ 10ℓ/min) |
33.0 | 14.3 | max |
| 3.4 | 1.43 | min | |
| XL900 (3.0 ~ 25ℓ/min) |
82.6 | 35.7 | max |
| 10.0 | 4.28 | min | |
ラットケージの場合(充填する炭酸ガス濃度を20%)
| 商品コード | 型式 | 品名 |
|---|---|---|
| 2090001 | SC100 | 炭酸ガスフローメータ、0.5~5.0ℓ/min |
| 2090002 | LC500 | 炭酸ガスフローメータ、1.0~10ℓ/min |
| 2090003 | XL900 | 炭酸ガスフローメータ、3.0~25ℓ/min |
| 2090010 | WMB2 | 壁掛けブラケット |
| 20900120 | FMT2 | チューブキット、7.9㎜(ID)x 11.1㎜(OD) x 6m |
| 20901000 | COIC | 炭酸ガスチャンバー、5.7ℓ(ディスポーザブルバッグ、チューブ付き) |
| 20901100 | COBL | ディスポーザブルバック(50入り) |
チューブの端を適切なCO2ボンベに接続してください。
蓋を外し、袋ライナーをチャンバー内に設置します。ライナーをチャンバーの外側に5cm~7cm巻き付けたままにします。
チャンバーに蓋をし、CO₂を流して中の空気をCO₂に入れ替える。
蓋を開け、動物をチャンバーに入れ、蓋を閉める。
上蓋を外し、袋ライナーをつかんでチャンバーから取り出します。
新しいバッグライナーをチャンバーに入れ、チャンバーに蓋を装
着する。