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実験動物の安楽処置法には物理的方法や化学的方法などが提唱されています。実験動物の安楽処置とは迅速かつ苦痛を伴わない方法を意味しますが、一方で処置後の試料採取や検査にも障害とならないよう実験目的に沿うような方法を選択するようにと定められています。
本品は「炭酸ガス」の麻酔作用を応用したもので、安楽処置専用容器内に動物を入れ「炭酸ガスの濃度を1分間で20%ずつ徐々に上げ、5分間で100%にもっていく」(米国獣医学会2013年編集 「実験動物安楽処置のガイドライン」より引用)という暫定方法を採用しています。
炭酸ガスチャンバー 5.7ℓ(左)/ 炭酸ガスフローメータ(右)
使用するチャンバーの内容量(ℓ:リットル)を算出し、「チャンバー内ガス置換レート表」より使用するチャンバーが各炭酸ガス濃度に対する使用可能な最小・最大チャンバー容量に対応するフローメータを選びます。
例えばAIMSの炭酸ガスチャンバーの内容量は約5.77ℓです。20%の炭酸ガスを用いるとSC100が対応します。炭酸ガスの流量を5.77 x 0.2=1.15ℓ/minに設定します。
炭酸ガスフローメータ モデル/(レンジ) | 使用可能なチャンバー容量(ℓ) | |||
チャンバー置換レート | - | |||
10% | 20% | 30% | ||
SC100 (0.5 ~ 5.0ℓ/min) |
50.1 | 25.2 | 16.4 | max |
5.2 | 2.5 | 1.6 | min | |
LC500 (1.0 ~ 10ℓ/min) |
100.3 | 49.5 | 33.0 | max |
9.8 | 4.8 | 3.4 | min | |
XL900 (3.0 ~ 25ℓ/min) |
248.4 | 122.9 | 82.6 | max |
30.1 | 15.2 | 10.0 | min |
ラットケージの場合(充填する炭酸ガス濃度を20%)
商品コード | 型式 | 品名 |
---|---|---|
2090001 | SC100 | 炭酸ガスフローメータ、0.5~5.0ℓ/min |
2090002 | LC500 | 炭酸ガスフローメータ、1.0~10ℓ/min |
2090003 | XL900 | 炭酸ガスフローメータ、3.0~25ℓ/min |
2090010 | WMB2 | 壁掛けブラケット |
20900120 | FMT2 | チューブキット、7.9㎜(ID)x 11.1㎜(OD) x 6m |
20900130 | LPRE | 炭酸ガス低圧レギュレータ、~80 psi |
20901000 | COIC | 炭酸ガスチャンバー、5.7ℓ |
20901100 | COBL | ディスポーザブルバック(50入り) |