ActiHR5（海外名：Actiheart 5） は、複数のデータエンドポイントを備えたウェアラブルなシングル リードタイプの ECG及びアクティビティレコーダーで、包括的なパーソナルモニタリングデバイスです。最新世代のActiheart は、15 年以上の研究、開発、及び顧客からのフィードバックを受けて、多岐に及ぶアプリケーション分野での研究用に、クラスをリードする機能豊富でフレキシブルなプラットフォームを提供します。
本製品は、最大1024Hz で ECG の完全波形の生データ記録が出来、最大100Hzで 3軸加速度計生データ記録を提供します。強力なバッテリーにより、フル波形の加速度データを含む IBI モードで最大14日間の長期記録が可能です。 ActiHR5 は、前モデルのActiHR4 と Actiwave Cardio の後継機として登場しました。
ActiHR5は、分岐モデルに基づく独自の検証済み Windows ソフトウェアアルゴリズムを使用して、Free Livingに於けるエネルギー消費を正確に決定します。また、行動研究のベンチマークとなり、700 以上の査読付き科学出版物で引用されています。CamNtech社 Research Liblary は、関心分野でフィルタリングが出来る包括的なリストの出版物を提供しています。
主な機能
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三軸加速度計内蔵
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最大1024HzのECGサンプルレート
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最大100Hzの加速度サンプルレート
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生データ出力 → オープンデータ形式
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1G bitメモリー
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IBIは14日まで記録可能
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1週間のフルECG + 加速度を記録
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コンパクトサイズ: 39.7 x 30.2 x 9.25mm
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プラグイン交換用リード
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ダイレクトUSB (Bluetooth 5LEオプション)
ActiHR5の装着例（電極は付属しておりません）
| サイズ(mm) | 39.7 x 30.3 x 9.25（メインセンサ部分 ケーブルは含まず） |
|---|---|
| 重さ | 10.5 g （メインセンサ部分 ケーブルは含まず） |
| 加速度センサー | 3軸、半導体センサー技術（MEMs）+/- 8g |
| ECG | 10mV p-p, 0.05-55Hz |
| 解像度 | 10 bits（ECG、加速度） |
| メモリー | 不揮発性 1G bits |
| 防水 | IPX7 –（淡水での水泳に適しています） |
| 記録時間 | IBIで最大14日 |
| PC通信 | マイクロUSBダイレクト |
| ワイヤレス | Bluetooth LE5（オプション） |
| CG : 加速度 | 記録時間 |
|---|---|
| IBI : 25Hz | 14日 |
| IBI : 50Hz | 8日 |
| 128Hz : 25Hz | 6日2時間 |
| 128Hz : 50Hz | 4日11時間 |
| 256Hz: 25Hz | 3日18時間 |
| 256Hz : 50Hz | 3日1時間 |
| 256Hz : 100Hz | 2日5時間 |
| 512Hz, 50Hz | 1日21時間 |
| 512Hz : 100Hz | 1日12時間 |
| 1024Hz : 100Hz | 22時間 |
| 型式 | 品名 |
|---|---|
| 18-500 | ActiHR5 スタンダードケーブル付 |
| 18-505 | ActiHR5 スタンダードケーブル、Bluetooth モジュール付 |
| 18-510 | ActiHR5 Software(3ライセンス) |
| 08-310 | ActiHR5 エラスチック チェストバンド(スタンダード) |
装着方法
ActiHR5は、市販標準タイプのECG電極又は、オプションのPolarチェストバンドを使用して胸部に装着されます。 皮膚の準備と正しい取付けは、データのクオリティの重要な要素です。
皮膚の準備とデバイスの取付けに関するアドバイスと詳細については「Actiheart の着用」をご覧下さい。
エネルギー消費
ActiHR5は元々、Free Livingに於ける正確なエネルギー消費が必要とされる大規模な疫学研究のニーズを満たす為に開発されました。加速度計だけでも MVPA の指標を提供出来ますが、身体の取付け位置のずれや被験者が行う運動の種類によって制限されます。この制限の典型的な例は、手首又は腹部に取付けられた加速度計が物理的な動きが制限されている為にエネルギー消費を大幅に過小評価する「サイクリング運動中」です。
本製品は、加速度計と心拍数を一つの軽量ウェアラブルデバイスに組み合わせた、最初のデバイスです。 ActiHR5ソフトウェアは、分岐モデルを使用して加速度計と心拍数の両方に基づいてエネルギー消費を決定し、Free Ｌｉｖｉｎｇに於ける優れた精度を実現します。
更に、何百もの査読済み出版物と、様々なコホートでの複数の検証研究により、研究者のリファレンスデバイスとなっています。
Free Livingに於ける PAEE の分岐モデルと高度なソフトウェアツールの詳細が確認出来る「Actiheart Energy Expenditure」 をご覧下さい。
HRV – 心拍変動解析
一般に心拍数が 60BPM の人は、1 秒毎に 1回の拍動で均等に広がる安定した心拍リズムを持っていると想定出来ます。 実際には、心拍変動 (HRV) として知られる物理現象は、個々の拍動間の時間が時間と共に変化する事を意味します。HRVは、ストレスと回復に対する体の自律神経系の反応について、非常に詳細な洞察を提供します。
心拍間の周期 (Inter Beat Interval 又は IBI として知られている) を長期間に渡り測定する事により、ActiHR5は研究者にHRVの分析の為の貴重で正確なデータを提供します。ECG 由来の IBI を 1 ミリ秒の解像度で最大14日間記録し、ソフトウェアでは様々なHRV分析及びレポートツールに加えて、生データへのアクセスも提供します。
HRV機能の詳細は 「Heart Rate Variavility」 でご確認下さい。
ソフトウェア
Actiheart ソフトウェアは、ActHR5デバイス用のセットアップ、ダウンロード、データ分析、及び管理ツールを含む、完全に統合された一連のツールを提供します。 データ分析モジュールには、エネルギー消費、心拍変動、全波形記録、長期記録及び睡眠解析が含まれます。
新しい ActiHR5 ソフトウェアは、Windows 用の最新のソフトウェア開発プラットフォームを使用して書き直されており、従来の ActiHR4 及び Actiwave Cardioもサポートしています。 全ての分析機能は、直感的なグラフィカルユーザーインターフェイスを利用し、全ての生データと分析データはオープンフォーマットでエクスポート出来ます。 注） 現在、Actiheart ソフトウェアは MacOS との互換性はありません。
Signal Test
ECG R-Wave レベルをテストして、電極の皮膚接触が良好である事を確認出来ます。 全ての重要な録音の前にお勧めします。
IBI Monitoring
詳細なHRV解析の為の記録が必要なユーザー向け。 ３軸加速度データに加えて、全ての IBI が記録されます。ActiHR5は、最大14日間の長期間に渡って高解像度の心拍間隔 (IBI) 測定を提供する事により、心拍変動 (HRV) をモニタリングする様に設計されています。
Actiheart HRV解説 をご覧下さい。
Long Term
長期記録モードは、最大2週間の長期間の低解像度分析用に最適化されています。
画面上には、毎日のBPMとIBI最小値と最大値がグラフィカルに表示されます。 ActiHR5 が長期モードに設定されている場合、全てのIBIと完全な加速度計の波形を記録します。また、ツール機能により、データの選択、分析、マーキング、クリーニングが可能になります。 結果と生データをエクスポート出来、HRとアクティビティの概日成分もエクスポート出来ます。
Full Waveform
心電図、加速度、心拍数、IBI、アクティビティ、体位など、高解像度の ActiHR5記録を表示して分析します。
Sleep Analysis
心拍数と活動データに基づく睡眠ステージングの解析機能。 結果は、研究目的のみに使用されます。睡眠解析画面では、睡眠統計、睡眠ステージング、スペクトログラムなど様々なツールを使用して睡眠区間を分析出来ます。 睡眠分析ツールは研究のみを目的としています。
Daily Energy Expenditure
選択したモデルを使用して、エネルギー消費の日別の概要を提供します。 このモードは、EE を数日間にわたって比較する場合に便利です。
毎日のエネルギー消費分析の焦点は、毎日の TEE を迅速に決定出来る様に、最小限のオプションで簡素化された表示を提供する事です。Actiheart Energy Expenditure 詳細をご確認下さい。
Advanced Energy Expenditure
より詳細なエネルギー消費分析が出来、REE、HRmax、睡眠時HRなどのパラメーターを設定出来ます。 エネルギー消費計算モードも選択出来ます。Advanced Energy Expenditureモジュールでは、個々のキャリブレーションの編集、HRmax設定、睡眠時HR設定、分岐モデル、パラメータの選択などの機能を備えた研究ツールを使用して、詳細な日常分析を行う事が出来ます。
Actiheart Energy Expenditure の詳細をご確認下さい。
Step Test
動きと心拍数を記録しながら、着実に強度を上げていく 8 分間のステップテストを通じて装着者をリードして、エネルギー消費量を個別に調製出来る様に設計されています。