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ECLIPSE FN1は、光学性能から操作性、拡張性まで、すべてを細部まで考えつくして開発された 研究用顕微鏡です。 厚みのある試料での細部観察のクリアさ、マニピュレーションの容易さ、徹底したノイズ対策など、 電気生理やハイレベルな生細胞観察での要求に満足のゆくソリューションをお届けいたします。 さらに、高速多光子共焦点レーザー顕微鏡システム A1R MP+ と組み合わせることにより、 in vivo において、深部の高感度な共焦点画像を高速で取得可能です。
3段階にきめ細かく倍率切替えが可能な変倍ダブルポート(オプション)と組み合わせることにより、16×対物レンズ一本だけで5.6×の低倍広視野画像から64×の高倍高分解能 画像までが、リアポートのCCDカメラで取得可能*1 。 対物切替えなしでのマニピュレーション作業を現実のものにしました。特に、0.35×変倍時は 2.0mmもの広視野を確保。試料の全体像を観察でき、電極の位置決めが容易になります。変倍ダブルポートは0.35×/ 2×/4×タイプと0.35×/ 1×/4×タイプから選択でき ます。
水浸対物レンズPlan 100×C Wは、100×の高倍率ながら NA 1.1の高開口数、.5mmの長作動距離を実現。しかも、世界に先駆けて水浸対物レンズに補正環機能を採用、 観察深度や温度の変化によって生じる球面収差を補正可能。厚みのある標本の最適温度での観察においても、常に良好な見え味が得られます。この機構の効果で最適なPoint Spread Functionが得られます。さらに、 赤外透過率が非常に高いため、厚みのあるサンプルの深部観察に用いられるマルチフォトン観察法でも、最高のパフォーマンスを発揮します。
16×〜100×の対物レンズは、広帯域反射防止コートによ りIR帯域においても非常に優れた透過率を誇っています。 さらに40×、60×においては、可視光から〜850nmまでの軸上色収差を補正。厚みのある試料の微細な構造も IR-DICによって高解像度で観察・記録できます。
対物レンズは同焦点距離 60mmというCFI60システムの特長を生かし、2.5mm 〜 3.5mmもの長い作動距離(60 ×、 100×でも2.5mm 以上)を確保。試料までのスペースが広く、針が楽に入ります。外径を従来製品より約17%細くしたスリムな形状と45度の大きな先端角度により、細胞への電極のアクセス性は飛躍的に向上しています。
前後スライド方式のレボルバーを採用。低倍、高倍の対物レンズを前後のどちらにも装着、上下動が可能です。
対物レンズの切替えには、マニピュレーターや容器に干渉 する心配のない、上下動式の対物レンズ退避機構を採用。 ワンタッチで対物レンズを持ち上げてチャンバーを避ける ことが可能。しかも退避量が15mmと大きいので、ガラス シャーレでも楽に避けられ、実験に合わせて幅広い形状の 容器が選択できます。
前後の対物レンズの同焦点の微調整が可能で、倍率を変えてもピントがずれません。また、前側の対物レンズは心出し機構により像の中心位置補正も行えます。
対物レンズを降ろしてから、さらに対物レンズ上下動レバーを押し込むと、レンズ先端が薬液面に軽く接触(Dipping)します。対物レンズの下げ過ぎによる試料の損傷の心配が 無く、簡単に液浸が行えます。
斜光照明では、コントラストの方向性をサンプルに合わせ て360度回転可能で、一方向からのコントラストのみでは得 られなかったサンプルの情報を、高コントラストで得ること を可能とし、実験の効率を大幅にアップします。
波長選択ターレット
850nm〜950nmのIR偏光板、可視 光偏光板、明視野の切替えが、ターレ ットを回転させるだけで行えます。
照明法選択ターレット
DIC 照明と斜光照明の切 替えが、ターレットを回転さ せるだけで簡単に行えま す。さらに、ターレットには斜 光照明の方向性を簡単に 調整できる回転ダイヤルが ついています。
明視野観察、DIC観察、斜光照明観察が一台で行える LWDコンデンサーを新開発。ターレットを回すだけで、 照明方法をすばやく切り替えられます。長作動距離なので、 試料とコンデンサーの間に大きなスペースをとることが できます。 また、万が一の容器破損によるメディウムの漏洩に配慮して、 コンデンサーの表面に防水仕様を施し、液受けを設けま した。さらに、固定ステージ使用中も簡単にコンデンサー を取り外して水拭きできるため、マニピュレーターなどの実験装置を取り外すことなく、そのまま清掃できます。
コンデンサーは取り外して水拭き可能
ポラライザー、ターレットも着脱可能で、交換が簡単
観察中、ピント合わせなどが楽な姿勢で行えるように、 焦準ハンドル や視 野 絞り環を鏡 基の前面に集中配置 しました。しかも、鏡基の外側に邪魔なベルトなどは一切 ありません。粗微動ハンドルは左右に用意され、左右ど ちらの手でも操作できます。 また、ファイバー照明装置のON/OFFや光量調整もリモート コントローラーによって手元で操作可能です。
ボディ側面には焦準ハンド ル以外の突起物がない、シン プルでスリムなI字形状ボ ディ。実験に必要な広い作 業空間が確保でき、マニ ピュレーターや顕微鏡の 操作も楽に行えます。鏡 基のアイポイント高さが従 来機よりも25mm以上低 いため、楽な姿勢で観察で きます。
ファイバー照明装置を採用し、光源をケージの外に配置することにより、 電気的ノイズを大幅に減少させました。また、アースピンを接地する ことで顕微鏡各部から発生するノイズを劇的に軽減しました。
構造のシミュレーション解析と実測を繰り返して剛性、耐振動性を 向上させました。さらに、スライダーレボルバーや変倍装置などの切換 え時の振動を徹底的に抑えています。
マウスやチャンバーなど大型の標本を使用する場合は、ボディと アームの間に10mm厚のスペーサーを挿入して、対物レンズの高さ を10〜40mm上げることができます(最大4つまで挿入可能)。