Ca2+イオンの細胞内濃度測定の手法として、Fura-2などの2波長励起色素を使用する蛍光レシオイメージングは今や完全なスタンダードとなっています。蛍光レシオイメージング装置InCyt(インサイト)は低価格かつ高性能なコンポーネンツを集約させ、光源まで含めたオール・イン・ワンで驚きの価格帯を実現しています。
InCytの開発元であるIntracellular Imaging社は米国Cincinnati大学の画像分析センター長Eric Gruenstein教授により1993年に設立されました。同社のラボをはじめ、InCytを使用している世界中の共同研究者たちの研究による膨大なノウハウを蓄積しております。InCytを使用することで、幅広い市販蛍光プローブを用い様々な細胞・組織に対して2次元的信号伝達の研究が行えます。
Ca2+濃度測定画面(ヒト線維芽細胞)。任意の50エリアを選択し、独立してグラフ表示します。
4コマモンタージュ作成画面。カラーリングした任意のレシオイメージを4枚選択して1枚の画像ファイルにします。コメントやカラーバーを挿入でき、プレゼン&論文作成に便利です。
血管径測定オプションソフト「Vessel Edge Detector」。Ca2+濃度と平行して血管内径/外径のデータを測定できます。
基本ソフトウェアは「シンプルにして十分」をコンセプトとした設計です。初めて使用する方のために使用手順を示したデモムービーもご用意しておりますので安心です。
機能拡張オプション一覧 |
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FRET測定オプション(Yellow Cameleon) |
Ca2+イメージング(Fura-2) & pH(BCECF)同時測定オプション |
Ca2+イメージング & GFP同時測定オプション |
Ca2+イメージング & 血管径同時測定オプション |
Ca2+イメージング & 心筋細胞長さ同時測定オプション |
Ca2+イメージング & ケージド試薬のアンケージングオプション |
Ca2+イメージング & マルチ電極アレー多点電位同時測定オプション |
フォトンカウンタオプション(包括的蛍光強度を高速測定。最高150ratio/s) |
イメージングギャラリー (Fura-2ローディングによるレシオイメージングです。)
Ca2+マウス卵子と精子の受精時のCa2+波。図中の矢印の位置が精子の進入ポイントです。 画像提供 : Dr.D.Cline, Kent State Univ., USA
HeLa細胞のATP導入により誘発されたCa2+オシレーション。画像:BRC社内にて記録。
Ca2+ラット大脳皮質細胞の興奮に伴うCa2+濃度増加。マルチ電極アレー(P92掲載)と併用すれば電気生理データを同時に記録できます。 画像提供:Dr.E.Gruenstein, Univ. of Cincinnati, USA
基本システム | 標準システム | 高速システム | |||||
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タイプ |
最高速度 : 1.5レシオ/秒 (2波長) |
最高速度 : 4レシオ/秒 (2波長) |
最高速度 : 20レシオ/秒 (2波長) |
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デジタルCCDカメラ |
MicroPix デジタルCCDカメラ 有効画素数 : 640(H) x 480(V) |
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光源 |
水銀-Xeランプ |
高光度Xeランプ ワット数 : 175W 放射波長:可視/UV |
FSM150Xe 光源付きの分光型チェンジャーです。 |
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波長チェンジャー |
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倒立顕微鏡 |
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PC仕様 |
CPU:2.80GHz Pentium4 |
型式 | 品名 |
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InCyt IM2 Basic | 蛍光レシオイメージング装置 基本システム |
InCyt IM2 Standard | 蛍光レシオイメージング装置 標準システム |
InCyt IM2 HighSpeed | 蛍光レシオイメージング装置 高速システム |