SURFE2R(サーファー/SURFace Electrogenic Event Reader)テクノロジーは、特殊な被膜加工を施した金電極でトランスポーターやチャネルといった膜輸送タンパク質の活性を電気生理学的に測定する新技術です。トランスポーターを含有する細胞膜および形質膜のフラグメントを電極表面に結合させ、金属イオンおよびイオン化した基質がトランスポーターを通過する際の電流を直接測定します。
1個以上の細胞から由来する膜(通常1000 - 10000細胞/1センサ)を用いるため十分な電流が確保でき、従来法では困難だったトランスポーターの電気生理学的測定が可能となりました。
NCX1 (Na+/Ca2+交換体)の阻害実験
※1
SURFE2Rテクノロジーで測定したNCX1阻害薬のIC50
※2
Gly-Glyにより誘起されたヒトPEPT1の電流 - Zn2+の存在下と非存在下で測定
SURFE2Rテクノロジーで測定したPEPT1の基質濃度依存的な応答
SURFE2R Workstation5は1チャンネルのベンチトップ型システムです。研究用およびミディアムスループットスクリーニング用に最適です。シングルバイオセンサーを測定に用います。SURFE2R Workstation5はセンサーホルダー、専用アンプ、オートサンプラーを備え、また制御・記録用のソフトウェアがインストールされたWindowsコンピュータを本体に内蔵しています。
SURFE2R N96はフルオートメーション制御のハイスループットスクリーニング用システムです。96ウェルのセンサープレートを測定に用い、モデル500は一日当たり約500データポイント、モデル5000は約4000データポイントの測定が可能です。
SURFE2R N1ワークステーション
シングルセンサー
SURFE2R 96SE
96 ウェルセンサープレート
SURFE2RはCHO細胞などの強制発現培養細胞、プロテオリポソーム、またNativeな組織から調整した膜の使用実績があります。
型式 | 構成 |
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17 2001 | SURFE2R 96SE
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15 1001 | SURFE2R N1 Workstation
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