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従来の脂質二分子膜実験は、膜作成の煩雑さやイオンチャネル包埋の難しさも相まって、非常に手が出しにくい分野とされていました。Orbit miniはそんな脂質二分子膜実験のストレス性を解消するシステムです。
ストレスフリーの理由
脂質二分子膜の作製は、脂質溶液を染み込ませた小筆を用いて、専用のMECAチップ表面に脂質を塗布していき、脂質二分子膜が薄くなっていくの待つだけです。
MECAチップ
球状のマイクロウェルを有するチップです。この表面に脂質溶液を小筆などを利用して塗っていき、脂質二分子膜を作製します。従来の黒膜法と比べ、簡便かつ安定に作製することが可能です。
高品質なデータクオリティ
Orbit miniの内部には小型の4chアンプが内蔵されており、測定は基本的にノイズフリーでファラデーケージ入らずです。4chの電極から同時にシグナルを得ることができ、グラミシジンなどの単一矩形波(pAレベル)応答を簡単に得ることができます。
脂質二分子膜の安定性
Painting法の手法を利用していますが、マイクロウェル上に脂質二分子膜を支持させるため、簡便性と安定性を兼ね備えています。また、完全な固体支持脂質二分子膜と異なり、ある程度膜の虚弱性も備えていることから、イオンチャネルが包埋しやすい利点も有しております。
超小型のセットアップ
PCマウス2個分ほどの大きさでどこでも実験ができます。装置本体に小型アンプが内蔵されており、筐体そのものがファラデーケージの役割をしているため、ノイズフリーです。物理的な安定性を兼ね備えているため、除震台の上に設置する必要もありません。
チャンネル数 | 4 |
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ウェルの直径 | Φ 6 - 50 μm |
作製法 | 黒膜法(Painting 法) |
電極 | Ag/AgCl |
温度制御 | 4 - 50℃ ( オプション) |
型式 | 品名 |
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12 2001 | Orbit mini
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12 2002 | Orbit mini 用温度コントローラ |
13 2001 | MECA4 チップ x 25 |