パッチクランプのセットアップは、大きい・煩雑といったイメージが想像されますが、ePatchは世界最小スケールのパッチクランプアンプシステムです。スマートフォンよりも小さいサイズにアンプ機能とデータ収録機能を含んでいます。セットアップもUSBのバスパワーのみで簡単です。測定は、Voltage ClampとCurrent Clamp両方対応可能になりました。
ePatchをマニピュレーターに取り付けたイメージ
RMSノイズ | 115 fA@1 kHz 460 fA@10 kHz 3.6 pA@100 kHz |
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ゲイン (Gain) | ±200 pA (2.25 GΩ) ±2 nA (225 MΩ) ±20 nA (22.5 MΩ) ±200 nA (2.25 MΩ) |
最大サンプリングレート | 200 kHz |
デジタルフィルター | カットオフ範囲:62.5 Hz - 100 kHz |
電圧プロトコール | ±500 mV |
C-Fast | 0 - 11 pF |
R-series | 0 - 100 MΩ |
サイズ | 7.8(W) x 4.2(D) x 1.8(H) cm |
ePatch は専用のソフトウェアEDR3 が付属しております。パッチクランプに必要なC-Fast やC-Slow、R-series の補正はソフトウェア上で行なえます。また、刺激プロトコールも充実しており、様々な波形パターンを選択することができます。
HEK293細胞ベースのHCN2チャネルを測定した事例です。基本的なIVの他にReverse Potentialを測定・解析したデータを参照できます。
※データ提供:イタリア・ミラノ大学のDr. Moroni氏のご厚意により掲載しています。
I-V
Reverse Potential
型式 | 製品名 |
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ePatch - VC-CC | ePatch 超小型パッチクランプアンプシステム VC-CCモード |
SMA Pipette Holder | SMA ピペットホルダー |
セットアップイメージ
Painting 法を利用した脂質二分子膜中のKcvチャネルのシングルチャネル記録のデータです。イオンチャネルのシングルチャネルの挙動は、数から数十pA 程度です。eONE バイレイヤー用小型アンプはそんな微小電流を低ノイズで観測できることを示したデータです。
Kcvチャネルの単一矩形波