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やさしい手技の第一歩に、スクラフガード

スクラフガード



スクラフガードを使用すると、小動物をやさしく扱って投与することができ、噛まれたり針で刺されたりする怪我を避けることができます。スクラフガードは、皮下、腹腔内、筋肉内ルートで物質を投与するために使用することができます。また、識別の目的でマイクロチップを皮下に埋め込むために使用することもできます。
スクラフガードは、初めて小動物を扱うことを学んでいる研修生にとって特に有用です。
スクラブガードはナイロン素材で、ディスポーザブルタイプはサトウキビからジュースを抽出した後に残った環境に優しい繊維質の副産物から作られています。非滅菌ですが、どちらのスクラフガードも最高121度の摂氏温度でオートクレーブ滅菌することができます。

スクラフガード(素材:ナイロン)

ディスポーザブルスクラフガード(素材:
サトウキビパルプ)


対象サイズ
Size 6   <14g , 55-65mm
Size 7   <14gr, 65-75mm
Size 8 <14g , 55-65mm
Size 9 20-38g, 85-95mm
Size 10   25-46g, 95-110mm
型式 品名
SCRUFF-6 スクラフガード  Size 6 
SCRUFF-7   スクラフガード  Size 7 
SCRUFF-8 スクラフガード  Size 8 
SCRUFF-9   スクラフガード  Size 9 
SCRUFF-10   スクラフガード  Size 10 
SCRUFF-DP-PK-9 ディスポーザブルスクラフガード  Size 9   25個入

スクラフガードの使い方


Step 1: 準備を整える

まずは手順前の準備を行います。以下を確認してください。

  • 使用する器材:ScruffGuard本体、適切なスポンジ(柔らかく安定するもの)、注射器やマイクロチップの器具。
  • 衛生管理:手洗い、必要なら手袋を装着します。作業台を清潔に保ち、不要な動きを減らすために周囲を整理します。
  • 動物の安否確認:処置前に動物の健康状態を確認し、異常があれば獣医と相談します。
 

Step 2: マウスをケージからスポンジへ移す

マウスを落ち着かせながら、スポンジの上に安全に移動させます。

  1. ケージの扉をゆっくり開け、急な光や音で驚かせないようにします。
  2. 素早かつ穏やかにマウスを掴み、スポンジの中央に置きます。スポンジはマウスが滑らないよう安定していることを確認してください。
  3. 可能であれば同じ部屋の温度や照明を保ち、ストレスを最小限にします。
 

Step 3: ScruffGuard を配置する

ScruffGuard の正しい置き方が安全で効果的なスクラフ(頸部の固定)につながります。

  • ScruffGuard をマウスの上にそっと被せます。デザイン上の中央スロット(中央の切れ込み)にマウスの被毛が突出するように位置合わせします。
  • 被毛が中央スロットから適切に出ていることを確認し、無理な力を加えないよう注意します。
  • この状態でマウスは安定し、ハンドラーとマウス双方の怪我リスクが低くなります。
 

Step 4: スクラフ(頸部の固定)を実施する

ScruffGuard を用いることで、従来の手動によるスクラフよりも安全に固定ができます。

  1. ScruffGuard がマウスを安定させている状態で、必要最小限の力でスクラフを行います。
  2. マウスの首元をしっかりと支えつつ、胴体への圧迫や過度な引き伸ばしを避けます。
  3. ハンドラーは針や器具を扱う際に視界と手の位置を確保し、針刺しや噛みつきのリスクを減らします。
 

Step 5: 投薬またはマイクロチップ埋め込みを行う

ScruffGuard は複数の投与経路や処置に対応します。以下は一般的な使用例です。

  • 皮下投与(Subcutaneous):術後の鎮痛薬やその他薬剤の投与に適しています。
  • 腹腔内投与(Intraperitoneal)/筋肉内投与(Intramuscular):器具と技術に応じて対応可能です(施設の指示に従ってください)。
  • マイクロチップ埋め込み:個体識別のための皮下埋め込み処置で、安定した固定が重要です。

特に研修中のスタッフにとって、ScruffGuard は器具の取り扱いに集中しやすく、安全に習得する手助けとなります。

 

Step 6: 終了処置と観察

処置後の適切な終了作業で回復と安全を確保します。

  1. ScruffGuard を慎重に外し、マウスをスポンジ上で短時間観察します。
  2. 注射部位や埋め込み部位に出血や異常がないか確認します。
  3. 問題がなければケージに戻し、回復を観察します。異常があれば速やかに獣医に相談してください。
  4. 使用した器具やスポンジは適切に清掃・消毒します。
 

トラブルシューティングとベストプラクティス

よくある課題とその対処法をまとめます。

  • 動物が過度に動く:移動時の環境刺激を減らし、一人で作業するよりも補助者と協力すると安定します。
  • スロットから被毛がはみ出さない:ScruffGuard の位置を微調整して、被毛が中心に来るようにします。
  • 針刺しの不安:針や器具を確実に把持し、注射は落ち着いて行います。研修と反復が安全性向上に不可欠です。

ScruffGuard を使うメリット(まとめ)

  • 動物とハンドラー双方の安全性向上(噛みや針刺しのリスク低減)。
  • 研修中のスタッフが安全に技術を習得しやすい。
  • 皮下投薬やマイクロチップ埋め込みなど、日常的な処置に適した安定した固定ができる。
  • 処置中の動物のストレスを最小化し、よりスムーズな作業が可能になる。





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