1981年にMorris.G.M.氏が発表した「モーリス式水迷路試験法」は、空間記憶学習能力の代表的な評価方法の1つです。動物は周囲の風景を記憶し、それを頼りにゴールの浅瀬の場所を探して水を張ったプール内を泳ぎ回ります。ゴールに到着するまでの時間、またはゴールを外して試験を行い、ゴールのあった場所へ侵入した回数及び滞在した時間などを評価のパラメータとします。
モーリス水迷路はゴールが透明のアクリル製で、動物は純粋に周囲の風景のみを頼りにゴールを探します。水面の光の反射の影響を最も受けにくいグレーのカラーリングで、ビデオ画像行動解析装置SMARTとの使用に最適な設計です。
SHINFACTORY社製
型式 | 品名 |
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MM-10 | マウス用モーリス水迷路(直径120cm,高さ45cm) |
RM-10 | ラット用モーリス水迷路(直径150cm,高さ45cm) |
オープンフィールドは新しい環境に対する動物の情動的な反応を観察する試験法で、自発活動量、移動速度、中央の区画及び外側の区画にいる時間、旋廻回数、排尿、脱糞、立ち上がり回数(探索行動)、毛繕い等々、数多くのパラメータから情動・行動パターンを総合的に分析します。
ビデオ画像行動解析装置SMARTは画面上でフィールドを任意の形状&区画数に分割でき、各区画内の滞在時間・訪問回数・移動速度等を自動で解析します。立ち上がり・排泄等任意のイベントをキーボードのテンキーに割り当て、任意のタイミングでマーカーを入れることができますので、多彩なパラメータを記録する必要のあるオープンフィールド試験には最適です。
SHINFACTORY社製
型式 | 品名 |
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MO-10 | マウス用円形オープンフィールド(直径80cm,高さ45cm) |
RO-10 | ラット用円形オープンフィールド(直径100cm,高さ45cm) |
MSQ-10 | マウス用角形オープンフィールド(30cm×30cm×30cm) |
RSQ-10 | ラット用角形オープンフィールド(60cm×60cm×45cm) |
動物はエサを取る際、最小限の作業で最大の効果が得られるように、一度エサを取ってしまった場所やエサの無い場所には行かない、という習性に従って行動します。
8方向放射状迷路の複数のアームの先端にエサを置き、動物を中心のエリアに放すと、透明なゲートを通じて動物はどの方向にエサがあるのかを空間的に把握します。ゲートを開くと、理想的には寄り道することなく全てのエサを順番に取るのですが、痴呆モデルの動物などは一度進入したアームに入ったり(作業記憶エラー)エサのないアーム入ったり(参照記憶エラー)を繰り返します。主としてこのエラー数を記憶能力の評価の指標とします。高架式の仕様もご用意できます。
SHINFACTORY社製
型式 | 品名 |
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MR-10 | マウス用8方向放射状迷路 |
RR-10 | ラット用8方向放射状迷路 |