MIRAプラットフォームより自由行動中のカルシウムデータと高解像度なマルチカラーデータを統合することで、神経回路研究において新たな機能的発見が可能となります。
対側の投射ニューロンを同定するために、逆行性tdTomatoを一方の内側前頭前皮質(mPFC)にインジェクトした。nVista顕微鏡で検出したGCaMP発現細胞は投射特異性により2つの群に分けた。自由行動中およびヘッドフィックス中の活動プロファイルによりさらに細胞を分類した。
A. Inscopix nVistaとZeiss Airyscanの機能イメージングの重ね合わせ;白い細胞は自由行動中とヘッドフィックス中の両方で活動していた細胞。
B. 自由行動中(緑)とヘッドフィックス中(紫)のニューロン活動波形。
C. MIRAプラットフォームで統合した、nVistaの機能イメージング細胞マップとZeiss Airyscanの投射ニューロン細胞マップの重ね合わせ。
D. 非投射ニューロン(緑)および投射ニューロン(黄色)の自由行動中のニューロン活動波形。
MIRAプラットフォームで細胞を同定することで細胞特異性に関して深いレベルでの考察を行うことが可能となります。自由行動中のGCaMPイメージングを2色ヘッドフィックスイメージングと組み合わせて、機能的・細胞特異的なマルチモーダルイメージングを行えます。