Incub8(インキュブエイト)はMulti Channel Systems社の新しいマルチウェルMEAシステムです。従来のマルチウェルMEAと同様にマルチウェル底に培養した心筋細胞・神経細胞などから手軽に電気生理データを取得できますが、以下の3つの使用方法が選択できます:
・机の上で使用:
従来のマルチウェルMEAシステムと同様の使用法です。
・インキュベータ内で使用:
防水使用で細胞培養用CO2インキュベータ内で使用できます。
・正立顕微鏡および倒立顕微鏡上で使用:
ウェル底が透明で、なおかつヘッドステージに装着しても底が見える構造なので、イメージング機器との併用が可能です。
Incub8(インキュブエイト)はその名が体現するように、細胞培養用CO2インキュベータ内に入れて使用できます。従来式のように、インキュベータからの出し入れや機器にセットする際の環境的・機械的刺激によってデータの信頼性が低下することがありません。長期間にわたって安定した培養環境を維持しながら、好きなタイミングで電気生理データを取得できる理想的なシステムです。
薬物安全性・毒性試験、発生生物学、サーカディアンリズム研究、iPS細胞由来細胞やオルガノイドなど環境にセンシティブな実験系などに最適です。
Incub8(インキュブエイト)はその名が体現するように、最大8個のヘッドステージからの信号を1台のPCで制御できます(1台のPCが1台のIFB-Cインタフェースボードユニットに繋がり、IFB-Cは2台のシグナルコレクターを接続でき、さらにシグナルコレクターは1台につき4台のヘッドステージを接続できます。)マルチウェルMEAプレートは24ウェルおよび96ウェルのタイプがあり、96ウェルタイプのものを使えば768サンプルから同時にデータを記録できることになり、ハイスループットなレコーディングが可能です。
Incub8-Screenソフトウェアを使用しデータ記録および解析を行います。心筋細胞データ解析モジュールおよび神経細胞データ解析モジュールの両方がパッケージに含まれています。オンライン解析はプリセットされた設定に従って自動的に実行され、現在のデータを素早く確認することができます。オフライン解析機能によりさらに詳細な解析が可能で、結果をまとめたレポートを出力します。長期記録のためにタイマー機能を内蔵しており、間欠的なスケジュールによりデータを記録してデータサイズを減らせます。