従来はin-vivoで動物の行動を制御することがオプトジェネティクスの主流でしたが、最近では光で遺伝子発現を操作したり、生体内の特定の分子を増減したりする目的で使われる例が増えてきました。このような実験系ではin-vitroでインキュベータ内で長期にわたる光刺激が必要とされます。本製品はそのような需要から生まれた防水のLEDアレーシステムです。
LEDアレー 型式: LEDA-x (xはカラーコード、下記参照)
LEDアレードライバ 型式:LAD-1
市販のマルチウェルプレートに合わせてデザインされており、6、12、24、48、96ウェルのどれにでも使用できます。特に96ウェルではウェルの直下にちょうどLED素子が1つずつ来るように配置されていますので、ウェル間の条件のばらつきを最小限に抑えます。
6ウェルプレート
96ウェルプレートを載せて上から見たところ
LAD-1 LEDアレードライバの正面のモードスイッチで継続照射/トリガ―モードを切り替えできます。トリガーモードでは背面のBNCにスティムレータを繋いでパルストレインを入力し、任意のタイミングで光刺激を行うことができます。
カラーコード
V: 紫外線 400nm / B: 青 470nm / G: 緑 530nm / Y: 黄 590nm / R: 赤 630nm / I: 赤外線 940nm
2色LEDアレー 型式: LEDA2-BY
LEDA4 4セクションLEDアレーは24個ずつLEDを搭載した光パワー・タイミングを独立制御可能な4つのセクションからなり、LAD-4 4セクションLEDアレードライバで制御します。
STO-4はSTOmk-2スティムレータの4chバージョンです。
STO-4は4chの定電圧パルスジェネレータで、各チャンネルは独立して制御が可能です。電圧は0~5Vのアナログ電圧で設定が可能で、当社のLEDアレーなどアナログ電圧による光パワー制御に対応した光源をコントロールできます。当社の4セクションLEDアレーの制御等に最適です。
一般的な電気生理学実験やオプトジェネティクスで広く用いられている、下図のパラメータを設定しパルストレインをデザインできます:
背面: 独立4ch刺激出力 / 独立4chトリガー出力
最新のOLED(有機LED)を使用した視認性の良いディスプレイ
論文
Controlling the material properties and rRNA processing function of the nucleolus using light.
Lian Zhu, Tiffany M. Richardson, Ludivine Wacheul, Ming-Tzo Wei, Marina Feric, Gena Whitney, Denis L. J. Lafontaine, Clifford P. Brangwynne
Proc Natl Acad Sci U. S. A. 2019 Aug 9. pii: 201903870. DOI: 10.1073/pnas.1903870116.
Thomas Westergard, Kevin McAvoy, Katelyn Russell, Xinmei Wen, Yu Pang, Brandie Morris, Piera Pasinelli, Davide Trotti, Aaron Haeusler
EMBO Mol Med. 2019 Feb; 11(2). pii: e9423. DOI: 10.15252/emmm.201809423.