FluoPulse 蛍光寿命ファイバーフォトメトリーシステム

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蛍光寿命顕微鏡(FLIM)用の蛍光センサータンパク質が使えるファイバーフォトメトリーシステムです!

FluoPulse 蛍光寿命ファイバーフォトメトリーシステム



FluoPulseシステムは神経科学研究用にデザインされた、初めての商用のプラグ&プレイ蛍光寿命ファイバーフォトメトリー(FLiP)システムです。このシステムはバイオセンサーの蛍光寿命の変化を測定します。自由行動下の動物の脳において、細胞内の生物化学的反応をモニターするのに必須のツールです。

「蛍光寿命」という用語はバイオセンサーにおいてレーザーによる励起から蛍光の放出までのタイムラプスを意味します。この現象は神経生理学的なステートの変化の測定に利用され、タンパク質相互作用、タンパク質構造変化、神経伝達物質やターゲット分子の存在の有無といったものを測定できます。

 

FluoPulseシステムは1~10nsのレンジの蛍光寿命の測定用にデザインされており、10~20psの分解能があります。この仕様は、FLIM-AKAR、GRAB-Ach3.0等、蛍光寿命顕微鏡(FLIM)用およびFRET用にデザインされたほとんどのバイオセンサーに適合します。

FluoPulseシステムは以下を含みます:

・FliPキューブ: 光学系、交換可能なバンドパスフィルタおよびNDフィルタを内蔵しています。また、高い時間精度測定に適した励起用レーザーおよびフォトディテクタを内蔵しています。ユーザーは実験目的に応じてFLiPキューブをカスタマイズできます。

・最大3つの励起レーザーを選択します: 406nm、450nm、488nm

・最大2つのディテクションウィンドウを選択します:500~560nm、600~700nm

・FLiPコンソール:アナログデータサンプリング、およびビヘイビア同期のための8chのデジタルIOポートを備えた超高速データ収録装置です。FLiPキューブのすべての構成に適合します。

 

FluoPulseシステムは自由行動下の動物の蛍光寿命を測定するために新しいローパワーなWaveform Sampling法を使っています。従来の時間相関単一光子計数法(Time-Correlated Single Photon Counting : TCSPC)による蛍光寿命測定はバックグラウンド光にセンシティブで実験結果に影響が出やすいですが、Waveform Sampling法はバックグラウンドの干渉がおおよそありません。また、ファイバーパッチコードに起因する自家蛍光の影響をほぼ完全に除去できます。この2つの特徴は、環境光およびファイバーパッチコードの使用を避けられないin-vivoにおける蛍光寿命測定において決定的に重要です。加えて、Waveform Sampling法は従来法よりも単発レーザー励起ごとにより多くの光子を集められ、従来法と比較し高いサンプリングレートと高い精度を実現します。

 

さらに、蛍光寿命ファイバーフォトメトリーは従来の光強度測定式のファイバーフォトメトリーと比較してもいくつかの利点があります。蛍光寿命は分子のプロパティであるため、従来式ファイバ―フォトメトリーでしばしば問題となる退色、発現レベル、励起光強度、動きのアーチファクトといったファクターの影響を受けにくいという特徴があります。結果として、蛍光寿命測定は動物間の誤差が少なく、数週間や数か月といった前臨床研究で不可欠となる長期間のタイムフレームの測定を可能としています。

FluoPulseシステムは自由行動下の動物の蛍光寿命測定のための最新ツールであり、神経科学研究やその他の蛍光寿命測定が有用な研究領域において、新たな発見の道を開きます。

 

仕様  
蛍光寿命レンジ 1 - 10 ns
蛍光寿命分解能 10 - 20 ps
サンプリングレート 10Hz
励起パルス幅 300 ps
ピークパワー -406nm 20 mW
ピークパワー -450nm 80 mW
ピークパワー -488nm 50 mW
パルス反復レート 700 kHz (*レーザー数に依存)

 

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