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行動タスク中のファイバーフォトメトリー記録に最適なプロセッサです!

TDT

TDT iConZ 行動神経科学プロセッサ



定評のあるTDTのプロセッサシリーズからタスク制御機能を強化したモデルが登場しました。iConZは行動神経科学研究用のスタンドアローンプロセッサです。場所を取らないコンパクトな卓上サイズでありながら非常にパワフルで、正確なタイミングでビヘイビアイベントを制御し、音響刺激の制御、嫌悪刺激の制御機能等を備え、さらに動画やファイバーフォトメトリ―のシグナルを記録することが可能です。

TDTの他のすべてのプロセッサと同様、iConZはリアルタイム制御を行うシグナルプロセッサを内蔵しており、すべてSynapseソフトウェアにより制御されます。iConZはUSB3.0インタフェースで直接PCに接続することが可能で、インタフェースカード等は不要です。SynapseのモジュールソフトウェアであるPynapseコーディング環境により、iConZはどんなタスク制御にも対応が可能です。

iConZはモジュール式になっており、まず2つのスロットを備えたiConZ-4、あるいは4つのスロットを備えたiConZ-4、あるいは6つのスロットを備えたiConZ-6インタフェースコンソールを選択します。構築したい実験に合わせ、スロットに適切なモジュールを挿入して使用します。

 

 

 

iH ビヘイビアボックス制御モジュール

報酬、キューライト、レバープレス、ノーズポーク等を制御します。Panlab社/Harvard Appartus社、Med Associates社等のビヘイビア装置に直接接続して制御できます。

型式 品名
iH8 ビヘイビアボックス制御モジュール、8ポート
iH16 ビヘイビアボックス制御モジュール、16ポート

 

 

iM マルチI/Oモジュール

アナログ入力/出力(±5Vレンジ)、デジタル入力/出力(+3.3V)、タッチセンサー入力等を備えています。アナログデータの記録や一般的な外部装置との信号のやり取りに使用します。

型式 品名
iM5 マルチI/Oモジュール(AD1ch、DA1ch、Din1ch、Dout1ch)
iH9 マルチI/Oモジュール(AD2ch、DA2ch、Din2ch、Dout2ch, Touch1ch)

 

 

iV ビデオキャプチャモジュール

iConZの他のデータモダリティと時間同期してビデオキャプチャを行います。高速フレームレートに対応しており、iV1では最高120FPS@640x400、iV2では最高200FPS@640x400 の高速撮像が可能です。iV2は動物のトラッキングに対応しています。

型式 品名
iV1 1chビデオキャプチャモジュール
(カメラ付属、25FPS@1920x1080, 40FPS@1280x1024, 120FPS@640x400)
iV2 2chビデオキャプチャモジュール
(カメラ別売、40FPS@1920x1200, 60FPS@1280x1024, 200FPS@640x400, カメラ2台使用時は1台当たりのフレームレートはこの半分になります)
USB3CAM カラーカメラ
USB3CAM_MONO モノクロカメラ

 

iS ショッカーモジュール

フィアコンディショニング、フットショック、条件付け場所嗜好性試験などに使う電気ショッカーモジュールです。0~2.5mA(分解能0.01mA)の電流を9本のメタルグリッドごとに高速に切り替えて出力するスクランブルショッカーです。

型式 品名
iS9 ショッカーモジュール

 

iR 動物位置検出モジュール

赤外線ビームの遮断を検出し、ケージ内/迷路内での動物の場所を検出します。赤外線ビームおよびセンサーに電源供給し、センサーからの信号を記録します。

型式 品名
iR5 動物位置検出モジュール(5ch)
iR10 動物位置検出モジュール(10ch)
iRSD38 iRモジュール用センサー&ドライバー

 

iL デジタルロジックモジュール

3.3VおよびTTLトリガーによりデバイスを制御します。4bitのデジタル入力、1バイト(8bit)のワード入力、4bitのデジタル出力、1バイト(8bit)のワード出力を備えます(合計24bit)。

型式 品名
iL24 デジタルロジックモジュール

 

iX6 ファイバ―フォトメトリーモジュール

ファイバーフォトメトリー記録、およびオプトジェネティクス刺激に使います。実験目的に合わせてLEDおよびセンサーを追加で購入する必要があります。

リンク:卓上ファイバ―フォトメトリーモジュール

型式 品名
iX6 ファイバ―フォトメトリーモジュール

 

iX7 インテグレーテッドファイバーフォトメトリーモジュール

ファイバ―フォトメトリーおよびオプトジェネティクス用のLED、センサー、フィルターキューブ等がすべて1つのモジュールに収められています。

リンク:卓上ファイバ―フォトメトリーモジュール iX7ベース

型式 品名
iX7 インテグレーテッドファイバ―フォトメトリーモジュール

 

iA4

iA32

 

iA バイオアンプモジュール

iA4は脳波および筋電図が記録できる4chの生体アンプモジュールです。

iA16 / iA32は脳波、LFPおよびスパイク記録用の16ch / 32ch生体アンプモジュールで、TDTのアナログヘッドステージを接続して使用します。

※LFPおよびスパイク記録にはiConQZ-4またはiConQZ-6が必要になります。

型式 品名
iA4 バイオアンプモジュール(4ch)
iA16 バイオアンプモジュール(16ch)
iA32 バイオアンプモジュール(32ch)

 

iD2 デジタルヘッドステージモジュール

256chの神経活動が記録できます。

リンク:卓上256ch神経活動記録システム

型式 品名
iD2 デジタルヘッドステージモジュール

 

 

iConZの利点は、神経活動記録、ファイバ―フォトメトリー、ビヘイビアイベント、ビヘイビア動画等々の様々なモダリティのデータを1つのソフトウェアインターフェースで統合して記録できる点にあります。後からクロックの異なるデータストリームの時間を突き合わせる煩雑な作業が不要になります。

 

 

 

Pynapseパッケージソフトウェア

Pynapse(パイナプス)はSynapseソフトウェアのアドオンソフトウェアモジュールで、ビヘイビアコントロール用のPythonベースのコーディング環境です。シンプルで使いやすいビヘイビアインタフェースを提供するためにTDTが一からデザインしたもので、2つの特徴があります:

一つ目はステートを基盤としたインタフェースです。タイマーと動物の反応を参照して次のビヘイビアステート -報酬、罰、ライト/音/匂い等特定の感覚キューなど- が決定されます。

二つ目はオートコンプリート機能で、入力や出力などを示す難解な記号を入力する必要がありません。あるイベントについてどんな選択肢があるのかが直感的にわかり、文脈依存的なメニューを表示してビヘイビア環境の素早いコーディングを助けます。

・イベント駆動型のビヘイビアステート

・ビヘイビアトライアルとブロックにトレーニングシーエンスを統合

・ブロック化されたトライアルで動物のトレーニングを加速し、実験パラダイムを整理。

・動物のパラメータを記録するビルトイン集計機能(例:レバープレス、報酬、ノーズポーク、罰などの回数)

Pynapseはビヘイビアコントロールのデザインをシンプルに行えます - 右クリックで定義されたパラメータ(報酬、レバープレス、ノーズポークなど)のステートとメソッドのオートコンプリートが行え、何を実行するかを選択します。

イベントパラメータ(ノーズポークの時間、レバープレスの回数など)を制御し次のステートをトリガーします。ビルトイン集計機能がこれらのパラメータを監視して報酬(ペレット/スクロース)、報酬無しでトライアル終了、あるいは罰等をを実行します。動物の学習を監視するためにリアルタイム集計解析機能を使います。

ビヘイビアトライアルとブロックによりトレーニングシーケンスの完全な制御が可能になります。動物をトレーニングするためにシンプルにトライアル数を選択し、1ブロックのトライアルを数時間から数日にわたって実行してトレーニングパラダイムの強化を行います。

トレーニングトライアルに関連するすべての数値、例えば成功率やラーニングカーブなどが実験中に保存されます。これらの集計結果を次のセッションに反映し、次のレベルに移行するかまたは失敗だったかを判断します。

PynapseはiConZとシームレスに統合されるようにデザインされています。iConZからの情報(入力、出力、タイマー等)がPynapseコーディング環境に抽出されます。iConZからの入力、および他のイベントやタイマーを参照し、コーディングにしたがってステートが遷移します。

PynapseはイベントベースのPythonプログラミング環境です。Pynapseでコーディングする際、ビルトインのオートコンプリート機能によりすべてのステートおよびメソッドのコールに簡単にアクセスでき、詳細なPythonコーディングの知識を必要としません。必要な知識はif-thenステートメントと四則演算程度です。

トリガーやGizmoパラメータのようなSynapse入出力への直接的なアクセスにより、数十msオーダーでのクローズドループ制御が可能です。Pynapseで遅いイベント(誘発反応のアベレージング、神経発火パターンの処理など)を取り込み、視覚、聴覚、電気などの新たな刺激をトリガーします。

Pynapseは誘発反応などのSynapseのデータにアクセスし、視覚刺激および電気刺激の誘発反応をリアルタイムに可視化するためのオンラインアベレージング等の処理を実行できます。ユーザーは神経発火パターンにアクセスし、クロスコリレーションを実行し、クローズドループでそれを参照して次のトライアルの刺激パターンを変更し実行できます。

 

 

 

iConQZ クアッドコア搭載プロセッサ

iConQZは通常のiConZの4倍の処理能力を備えたクアッドコアDSPを内蔵した上位プロセッサです。以下のような高負荷のアプリケーションに推奨されます:

・iD2でオンラインスパイクソーティングおよびクローズドループ処理を行いたい場合

・iA16およびiA32で12kHz以上のサンプリングレートで記録を行いたい場合

・複数のiA16およびiA32モジュールを使いたい場合

iConQZは4モジュール対応モデルのiConQZ-4、6モジュール対応モデルのiConQZ-6の2モデルございます(2モジュール対応タイプはございません)。

 

関連リンク

iD2 卓上256ch神経活動記録システム こちら

iX7 卓上ファイバーフォトメトリーについては こちら

iX6 卓上ファイバーフォトメトリーについては こちら

LUXファイバーフォトメトリーについては こちら

Synapseソフトウェアについては こちら

 

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