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サルやラットなどの動物に視覚刺激を行って神経活動を記録する実験系は通常、神経活動記録装置の他に視覚刺激装置およびタスク制御装置が別途必要となり、システム構築には膨大なコストがかかります。
当システムはTDT社の神経活動記録装置の高性能DSPのポテンシャルとMatlabとの相性の良さを最大限に活かし、無償の心理学実験用ツールボックスPsychtoolboxを活用して「専用機を用いずTDTだけで構築した」視覚タスク制御システムです。
豊橋技術科学大学 エレクトロニクス先端融合研究所 鯉田孝和 先生
「視覚刺激表示やタスクの制御にはMatlabなど広く使われている開発環境があります。一方でニューロン活動や各種信号の記録には専用の装置があります。この両者をつないで、MatlabとTDTの変数を1ms以下の精度で同期したのがこのシステムです。同期した変数やデータの保存、トライアル単位でのPSTH表示も可能でした。システム開発にはBRCの技術者が積極的に関与してくださったおかげで導入も容易でした。」